連絡協議会

 

■第9回 びわこ臨床研修ネットワーク連絡協議会(議事録)

議事進行 幹事 岡本 元純

日時 : 平成21年2月7日(土)15:00~16:00
場所 : ロイヤルオークホテル 1F 「ラベンダー」

 

【議題項目】

  1. 後期研修プログラムの現状〈問題点と取り組み〉
  2. 前期研修プログラムの現状〈問題点と取り組み〉
  3. 指導医養成の現状

【確認項目】

  • 今回の学術講演会の進行
  • 会則の確認
  • 次回当番幹事等の確認
  • 次回開催月日の確認

     

議題1.後期研修プログラムの現状〈問題点と取り組み〉

  • 後期研修医の確保(現状は一人もいない)だけでなく、医師の確保に苦労している。
  • 後期研修医は現在3名。関連大学との結びつきが強く、本院の研修医であっても大学の医局に籍を置くようにしている。現在の後期研修プログラムでは3年間で専門医資格を取得することを目標に掲げている。問題点として前期研修終了後に当施設で後期研修を行う研修医が少ない。その理由として研修プログラムにあまり魅力がないように感じている。そのため専門性の高いプログラムの構築を後期研修の担当医師に依頼し、変更している最中。
  • 後期は放射線科の1名のみ。適した指導医がいないのが問題。県やびわこ臨床研修ネットワークのような研修医向けの会を利用して後期研修のあり方を見直したいと思う。そして滋賀県に定着し、滋賀県のために働くDrを増やすことを考えていくことが急務である。
  • 後期研修のプログラムの充実を目指し、各科のプログラムのWeb掲載を昨日(2008.2.6)から行っている。現状は関連大学の医局に属し研修されるDrが多い(循環器科1名、腎臓内科1名、麻酔科を含めた外科系5名)が、消化器科3名は独自枠、循環器科2名も独自枠である。当施設は中堅Drが抜けていくという問題もあり、若手Drの育成は急務である。精神科志望の後期研修医が2名他施設へ行くが、ようやく近年前期から後期までの研修を当施設で一貫して行う研修医が増えてきている。指導医を各科に最低1名配置(マイナー科は除く)し、極めの細かいカンファレンスを心がけている。内科はサブディビジョンでそれぞれ指導医一人ずつ。内科にもいろいろなディビジョンがあるが、それがまとまらないと救急は成り立たないため、「病院はひとつ、内科はひとつ」という信念を謳っている。
  • 当施設は3大成人病を診る特殊な施設である。脳卒中、心疾患は3次救急の受け入れもしているが、「がん拠点病院」として新たに認定されたことから今後がんの診療にも特化していく。今年度は3名の研修医が在籍していたが、プログラム途中で2名の研修医が異動した。現在在籍している1名は放射線科に籍を置いているが、理由は当施設はがん患者が多いため。来年度は1名後期研修で採用。後期研修は関連大学からの人事で外科を中心に増えているが、緩和ケアに関してはHPで一般公募しているものの人が集まらない。循環器科は大学人事とは関係なく、年1名来てくれている現状。当施設が3大成人病、がんの診療がメインの特殊な施設であることから、今後関連大学、病院との襷がけで研修医のやりとり、教育システムの共有化をしていくこと(関連大学の「マグネットホスピタル構想」にうまく乗っていくこと)が大事。今後関連病院から産婦人科のDrの派遣予定があることを聞いている。
  • 来年度は前期を当施設で行った研修医が2名後期研修医として残る。「人間と人間の関係、つながり」を大事にさせることをモットーとしている。後期研修は2年から3年で2科まで選択可能としており、3ヶ月の他施設への国内留学を許可している(留学費用は病院持ち。現在1名がこの制度を利用した)。後期研修として残る研修医は同一科を選択している。他の科でも後期研修として残ってもらえるような魅力がないといけない。
  • 現在5名の後期研修医が在籍している。関連大学からの人事で派遣されることが多い。後期研修医でも一般のスタッフと同様に扱っている。通常4名(来年度は1名だが)の前期研修医のうち1名か2名は後期研修医として残る。指導体制は基本的に各科に一任しているが、前期、後期研修の境なく症例の読影を目的に画像勉強会を行っている。
  • 分院への派遣を研修医は嫌がるが、5年目からは強制で派遣することも考えている。いろいろな研修プログラムが整っていない施設での研修も良い経験となるため。また、分院では地域の診療所を始めとした他の施設との交流も期待できる。

 

議題2.前期研修プログラムの現状〈問題点と取り組み〉

  • 現在前期研修医は1名。1名しかいないので、各科の指導医だけでなく全科でフォローできる(その都度指導に適したDrを宛がうことができる)という意味で非常に小回りが利く。日替わりで指導医が変わることもあるため、その点は研修医にも評価してもらっている。
  • 現在前期研修医は11名。救急中心のプログラム。朝からERカンファレンスを行い、勉強会の時間を設けている。また月に1、2回研修医セミナーも行っている。昨年秋に近畿厚生局の指導が入った。CPCの数のチェックがあり、研修医の院外でのCPCは認められず、当施設内でのCPCが必要(6名研修医が在籍しているのであれば、最低6回のCPCが必要、MMCは不可)。プライマリケアの技術習得の場だけでは駄目でレポートの内容の厳しいチェックあり。研修医手帳のチェックも入る。
  • 来年度は1名前期研修医として在籍。地理的要件、指導医の少なさ等さまざまな問題がある。地域医療として保健所での研修の是非を今後検討し前期プログラムの策定を考えていく。
  • 「1年目より医師として活躍しませんか」というキャッチフレーズを掲げ、1~2年目の前期研修医(内科ローテーター)に当直させている。今年度稼動した救急科でプライマリケアを研修させることが目的で、救急科のベッドも10床確保した。その後のフォローが今まではできていなかったが、現在は午前8時半から9時まで当直研修医にプレゼンテーションをしてもらっている。ルーチンワークとバッティングして大変だが、この場にはセンター長、指導医、後期研修医、看護士2名にも出席してもらい、主治医を決定したり、内科以外の科に転科することの検討、深夜の経過報告等も含めたマネジメントの場としている。全権限はセンター長にあるのだが、主治医はできるだけ疲労がたまらないように公平に務めさせている(医師の疲労対策)。午前9時より回診業務で深夜入院した患者や家族の対応、必要であればソーシャルワーカーへの連絡等を行っている。また電子カルテでのプレゼンテーションは大変だったが、現在カンファレンスを行う詰所に32インチのモニターを設置し、電子カルテをつなげることで、カンファレンス時には10~15名集まっている。内科ローテーター全員、前日当直医、指導医、後期研修医が参加。非常に研修医受けがよい。現在4月から医師業務支援室の立ち上げ準備をしており、その中に研修担当者を設置し、全て医師業務支援室の業務として行っていく。医師75:1を確保する方向で事務職6名を雇用する予定。
  • 研修医の顔が見えることが大事であり、脳血管疾患ガイドラインの講義等を頻繁に行っている。症例に合わせた救急ミニ講座や画像診断医による画像診断研修も行っている。近畿厚生局の監査は厳しかった(昨年2月)。レポートは内科専門医取得の様式で作成するだけでは不十分。書き直しの指示があり、症例報告の様式を用いている。毎年2、3月に症例発表の機会を設け、日本の論文形式で発表させているがしっかり発表してくれている。マンパワー的に全ての症例のレポート作成は無理であると思う。
  • 新研修制度はいろいろな科で興味を持ってもらえるため一定の評価はできる。各科で垣根があるように思っていたが、今のところ各科を超えて相談できている印象を持っている。近畿厚生局の監査に関しては徹底的に指導された(初年度に受けた)。特にレポートの書き直しの指示が多い。当施設で後期研修も行っている研修医に関しては、書き直しの指示は出せるが、他施設で後期研修を行っている研修医はどうなるのか。研修医にとって日常業務が多忙であることは承知しているが、症例についてはその都度レポートを作成していくことが大事であろう。文量が多いだけでは駄目で、質を問われる。
  • 研修病院(研修医)より地域単独での保健所を通さない研修プログラムを組んでほしいという希望があったが、保健所から待ったがかかった。滋賀県病院協会、医師会、大学、保健所で行われる協議会で、保健所研修の期間が決まっている。一方、保健所所長が指導医の資格を取得しているため指導医資格のない診療所への保健所からの派遣というメリットもある。しかし、保健所研修は2時間の内容でも4時間の拘束時間であったり、研修医にというより学生の公衆衛生実習で行なうレベルのプログラムで非常に不人気である。今後、行政との取り決め事項自体を見直す必要があろう。さらに開業医の指導医が少ないという問題もあるので代替案を含めて2月24日の医師会の会議で提言してみようと思う。
  • 前期研修医は1学年10名。滋賀県内の他施設から当院へ期間途中での異動は院長が認めておらず、京都から滋賀県に定着してくれる医師の確保に努めている状況。

 

議題3.指導医養成の現状

  • 指導医は15名。指導医候補者を全国含め指導医講習会にエントリーさせるが、ほとんど削られる。京都大学、京都府立医大の講習会にエントリーしても受講できない(大学は関連病院を優先している)。
  • 当施設では医長以上は指導医である。県医師会主催の指導医講習会を受講したが、目的も講習会の必要性も何もわからず、得るものはなかった。大半の指導医の意見であるが、講習会は苦痛である。
  • 講習会に関しては部長以上で参加していないDrが優先。まだまだ指導医の教育体制が薄いと感じている。レポートやCPCをきっちりさせなければいけない。
  • 3月末までに主要科においては指導医を1名ずつ配置できることが明確になった。
  • 各セクションに指導医1名ずつの配置ができており、講習会に関しても10数名は受講済みである。指導に当たるスタッフ全員を指導医として目論んでおり、今後施設として約半数のDrを指導医とすることを目標としている。指導医が手本を示し、研修医に実践の場を見せ教え、実際にやらせてみて、アドバイスすることを繰り返していくことが必要。

【確認項目】

  • 会則の確認
    変更なし
  • 当番幹事等の確認
    次回、第10回当番幹事は、第6回連絡協議会で決定した通り、アイウエオ順で当番幹事を転回していくことが決定していることから、草津総合病院と公立甲賀病院とすることが確認された。
  • 次回開催月日の確認
    次回共催企業 第一三共より平成21年7月18日(土)14:00より琵琶湖ホテルが予約されているとのこと。

 

*最後に事務局の中村先生より評議員の変更時には必ず事務局へ一報連絡を入れていただく旨依頼があった。

 

― (完) ―