連絡協議会

 

■第8回 びわこ臨床研修ネットワーク連絡協議会(議事録)

議事進行 幹事 小野 進
槙  系

日時:平成20年7月12日(土) 15:00~16:00
場所:琵琶湖ホテル 3F 「ホワイト」

 

【議題項目】

  1. 滋賀県医師会と病院協会との連携について
  2. 各施設における研修医教育プログラムの現状
  3. 地域医療・保健研修の現状

【確認項目】

  • 今回の学術講演会の進行
  • 会則の確認
  • 次回当番幹事等の確認
  • 次回開催月日の確認

     

議題1.滋賀県医師会・病院協会との連携についてのご意見

県医師会として研修医向けの行事である「WATCH in SHIGA」は本年度も6月に開催された。「WATCH in SHIGA」は予算の問題はあるが継続していきたいとの意見が多く、来年度も現段階では開催予定である。

病院協会は5月より冨永先生が会長に就任され、病院協会として研修担当理事を3人選出された。病院協会としては行事の企画はまだ具体的でなく、5月に新役員が決まり、役割分担が確認された段階である。研修部門担当としては今後杉本先生を中心に活動する予定である。本会からの意見(現場での意見)を県医師会・病院協会に発信することが望ましい。びわこ臨床研修ネットワークは現場の貴重な意見であり、この貴重な意見(研修のプログラムだけでなく若手医師の確保など重要な問題も兼ねて)を病院協会会長より県医師会に報告いただくなどしていけばスムーズに行くものと思われる。

医師会としては、びわこ臨床研修ネットワークの運営がメーカーの共催があるので共同の運営となると難しい(県が支援をしにくい)。滋賀県医師会・病院協会・びわこ臨床研修ネットワークの3つがスクラムを組む形態がよいが、県医師会は予算が厳しくびわこ臨床研修ネットワークとの共同運営が難しい状況ならば、2部構成にしたらどうか。例えば1部(午前中)は症例報告、特別講演はメーカーが共催し、2部(午後)にWATCH in SHIGAを行い医師会が担当。

びわこ臨床研修ネットワークは8回を数え初期の役割は終了したのではないか?新しい取り組みとしては、各施設の研修プログラムにおいて履修困難な項目について研修会を行い、この会を受講した研修医に対してはそれを補填(履修した)できるような体制を整えるようなことが考えられる。また、WATCH in SHIGAに関しては2年目の研修医に対し後期も滋賀県に残ってもらうために県下に多くの後期研修が出来る施設があるという紹介を行っていけばよいのではないか。県下に医師を確保したいという県医師会のニーズにもあっている。

2年目の研修医に対しては既に県主催で医師確保を目的にイベントを行っているがあまり有効とは思えない。施設により得意分野が異なるため、県下の各施設間で2年目研修医が自由に見学できる体制を整えてはどうか。厚労省のプログラムにそぐわないが本会を土台に実践できれば研修医の県下残留も見込めるのではないか。

 

議題2.各施設における研修医教育プログラムの現状の紹介

  • 救急症例の研修を夕方1時間ほど定期的に実施。また、経験した救急疾患を外部より招聘したDrを前にプレゼンを行い指導を受ける。
  • 年2回(春・秋)の研修管理委員会と研修医との意見交換会を必ず実施。その内の秋の意見交換会はお寺で合宿時に行っている。合宿には選出した指導医が1人参加し座禅等も研修医同様に行い、良いコミュニケーションの機会となっている。
  • 救急症例に対し毎週朝30分程度レクチャー実施している。各領域の先生方に講師として招き、臨床に必要な生理学等をレクチャーしていただいている。EPOCにて成績評価を実施し、研修医2名とプログラム責任者1名で面談している。補えなかった項目に対しては2年目に取得できるよう配慮している。癌診療や僻地医療を履修し易い環境を県として整えてほしい。
  • 麻酔、救急(3ヶ月づつ)と別々にカリキュラムを組んでいるので志望する科の選択期間が短い。当直状況は月4回程度、若手が力をつけてくると当直時には上級医が手を抜き始め若手医師の負担が大きくなり困る。小児・産科重点コースを増設した。研修医ヒアリングは年4回実施し現場の意見を収集し次の研修医教育へ反映している。カンファレンスは学年別、領域別に幅広く行っている。
  • 毎月研修医セミナーを実施。内容は各科の部長・医長クラスにお手伝いいただき救急疾患(腹痛・胸痛)に対しレクチャーしていただいている。あとエコー等の画像診断にも注力している。救急のケースカンファとして前日に入院した症例等を毎朝30分程度レクチャーしている。毎月指導医向けの研修管理委員会を実施し、その委員会後なるべく研修医にも面談の機会を設けヒアリングを行っている。当施設の研修医が増えて非常に喜ばしい状況だがその反面、精神科研修など他施設に依頼する場合、他の施設の研修医とスケジュールが重なる等の問題が起こっている。人気の無い内科系某科を2ヶ月プログラムに組み込んでいるが研修医より1ヶ月に短縮してほしいと依頼が相次ぎ困っている。
    ⇒各施設内科のプログラム責任者が手薄なのが現状であり、内科の6ヶ月間の調整は非常にタイトであり、スケジュールを管理するプログラム責任者は必須だと思う。
  • 内科のプログラム責任者は数名おりスケジュール管理などは概ね出来ている。施設特徴としては院長をはじめ各幹部が積極的に研修プログラムに参加してもらっている。院長は1年生を対象に合宿を実施しており、各科幹部の先生には救急症例に対するレクチャーを実施していただいている。プログラム責任者による脳卒中ガイドラインを中心にしたレクチャーを朝(週1回)に自由参加にて実施している(脳外領域の研修項目が極端に少なくそれを補うため)。レクチャーの意図だけでなく研修医の顔色をうかがう大事な時間として配慮している。画像診断レクチャーも月1回実施している。
    この春近畿厚生局の監査が入った。必須項目のチェックが厳しくレポート内容も年々要求度が上がっている。全国的に監査には温度差があるようだが、近畿地区の調査はかなり厳しい。指導医不足は当施設も例外ではなく、必死に指導医講習を受けるよう促している。
  • 共通研修科目としてICLS認定・救急車への同乗・検査部の実習(グラム染色等)・超音波実習(検査機器の使い方)・シリンジポンプ、人工呼吸の実習等コメディカルの方々を講師にレクチャーいただくこともカリキュラムとして多く組んでいる(リスクマネジメントも考慮)。ルート確保であれば看護士に、薬剤のリスクマネジメントは薬剤部に依頼している。これらのカリキュラム共通研修科目としては1年を通じ必ず受講するよう指導している。また、総合内科として4ヶ月間毎週外来診察を指導医同席のもと実施させている。1年目は再診察するが2年目では監査のみのケースもある。救急当直での見逃し症例のカンファをM&Mカンファと称し週1回実施している。それを題材にレポート作成させると内容が充実する。研修医がデザインした勉強会も実施し、研修医が指導を受けたい先生を招き週1回朝に行っている。
  • 2日間の看護研修病棟ワークを開催し(実際にDrの指示を受ける看護士の身になる)、月1回症例報告と指導医レクチャーを実施している。その時に研修医は学会発表の形式にて症例報告を実施し、研修医同士が共有できるヒヤリハット症例を優先的に発表するようにしている。

 

議題3.地域医療・保健研修の現状

現状として、各施設とも保健所と地元医師会との協力により実施している。保健所に依頼しそのプログラムに従っている。診療所の立場としては臨機応変に研修医のニーズなどに応える対応は可能だが、保健所のプログラムは固定している。また、保健所は県単位で活動しており事務的な処理で県庁に行かなければならないことがあり時間のロスを感じる。
今後の課題として指導医の養成がある。現状滋賀では指導医の先生方はワークショップにて講習をタイトなスケジュールの中で受けている。病院としては今まで協力施設として登録していなかった。京都では大学病院・基幹病院も協力施設として申請、指導医講習にも実際お金が掛かることと、プログラムに対し国からの助成もあるがその分配についても滋賀県は遅れている。また、指導医の数は少なく奉仕で現在研修医に対し教育をしていただいているが、医師会・病院協会として指導医養成に対する助成であるとか、講習会を年数回開くなど指導医を増やす活動も積極的に行っていただければありがたい。滋賀県では来年1月11・12日に指導医講習会を予定している。本会から抽出された現場の意見を大きな組織(医師会・行政)に対し訴えかけていくことが大事であり、関連団体との協力により少しずつでも現状を打開していきたい。

【確認項目】

  • 会則の確認
    変更なし
  • 当番幹事等の確認
    次回、第9回当番幹事は、第6回連絡協議会で決定した通り、アイウエオ順で当番幹事を回していくことが決定していることから、大津市民病院と大津赤十字病院とすることが確認された。
  • 次回開催月日の確認
    次回共催企業 田辺三菱製薬より平成21年3月7日(土)草津エストピアと平成21年3月28日(土)大津プリンスホテルが予約されているとのこと。次回開催日は年度末ということもあり決定はされず当番世話人と共催メーカーの田辺三菱製薬で再度調整することとなった。

 

*本会の会長に済生会滋賀県病院 病院長 杉本徹先生が今回の協議会にて推薦されたことを事務局の中村先生よりに杉本先生に報告してただくことが確認された。

 

― (完) ―